フォークリフトのリフトシリンダー自然降下の修理のご紹介です。
油圧シリンダーは、油の内部リークが必ず生じます。
構造上しかたがありません。
ただし内部リークの量が過大になると荷役作業に支障が生じ、場合によっては、危険な状況になります。
油圧シリンダーの内部リークは、一般的には油圧シリンダーのシールの経年経過による消耗によって発生します。
今回の自然降下はマストシリンダーのみの症状ではありませんでした。
シールの交換を行っても症状が改善されません。
再チェックいたします。
マストの油圧配管にチェックバルブを設け原因を探ります。
バルブを閉じますと症状が改善しました。
原因は油圧コントロールバルブにあるようです。
コントロールバルブを交換いたしました。
左が新品、右側が交換した部品です。
コントロールバルブに微量な内部リークがあるようです。
交換後は自然降下の症状は改善し安全に使用できるようになりました。